一月
しょうがつ
正月

月は、各暦の年初のことである。文化的には旧年が無事に終わった事と新年を祝う行事である。正月飾りをし、正月行事を行ったり正月料理を食べて、盛大に祝う。

二月
節分

気を追い払うために、節分には古くから豆撒きの行事が執り行われている。豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願う。

三月
ひなまつ
雛祭り

祭は女子のすこやかな成長を祈る節句の年中行事。ひいなあそびともいう。ひな人形(「男雛」と「女雛」を中心とする人形)を飾り、桃の花を飾って、白酒や寿司などの飲食を楽しむ節句祭り。雛あられや菱餅を供える。

四月
かんぶつえ
灌仏会

仏会は、釈迦の誕生を祝う仏教行事である。日本では原則として毎年4月8日に行われる。釈迦が旧暦4ゴータマ・シッダッタ月8日に生誕した伝承に基づいている。

五月
たんご
端午

午は五節句の一。端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれる。日本では端午の節句に男子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習があり、国民の祝日「こどもの日」になっている。

六月
大祓

年の犯した罪や穢れを除き去るための除災行事として定着。6月のものを「夏越の祓」、「名越なごしはらえ」または「夏祓」「夏越神事」「六月祓」などとも呼ばれ、12月のものを「年越の祓」と呼んでいる。

七月
たなばた
七夕

夕は、中国、台湾、日本、韓国、ベトナムなどにおける節供、節日の一つ。旧暦では7月7日の夜のことで、日本では、短冊に願い事を書き葉竹に飾ることが一般的に行われている。短冊などを笹に飾る風習は、江戸時代から始まったもので、日本以外では見られない。

八月
お盆

盂蘭盆会うらぼんえ

蘭盆会(ullambana、उल्लम्बन)とは、安居あんご最後の日、旧暦7月15日を盂蘭盆ullambana(ullambana)とよんで、父母や祖霊を供養し、倒懸とうけんの苦を救うという行事である。

九月
十三夜

月十五夜(旧暦8月15日から16日の夜)の月に対して、九月十三夜(旧暦9月13日から14日の夜)の月は「のちの月」と呼ばれる。ちょうど食べ頃の大豆(枝豆)や栗などを供えることから、この夜の月を豆名月まめめいげつまたは栗名月くりめいげつと呼ぶ。

十月
くんち

んちとは、九州北部における秋祭りに対する呼称。収穫を感謝して奉納される祭である。「おくんち」と称される場合もある。ほとんどのくんち行事に共通する要素として、神社から御旅所まで神輿による御神幸が行われることがある。

十一月
七五三

15日は、子供の成長を祝って神社・寺などに詣でる年中行事。現在では全国で盛んに行われているが、元来は関東圏における地方風俗であった。

十二月
年越し
そば

戸時代には定着した日本の風習であり、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で、大晦日の晩の年越し前に食べる蕎麦である。

暮らしの中の年中行事

日本における年中行事は、四季の農作業にかかわる事柄や、
長い間の宮廷・貴族や武士の生活が、民衆の暮らしに取り入れられ、
しみこんでできあがったものが多い。